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なぜかパリの空の下

国際関係の修士を取ろうと思い立ち、気が付いたらパリにいました。

授業が始まって一週間が経ちました。

はじめに

授業が始まって1週間が経ちました。日々の新しい学びに幸せを感じていますが、それぞれの授業に出た感想としては、学部の延長線、に近いという感覚です。まあ、考えてみたら正規生は5年間コースのただの4年目なので、当たり前に学部の延長だということなのかもしれません。

 

私が通うグランゼコールの正規生は、1,2年はパリもしくは学科により郊外のキャンパスで学び、3年目は全員が海外留学に行き、専門を絞って4年~5年目の修士課程に進学します。

 

みんな当たり前に5年間勉強をしてなんて贅沢な、5年間何を勉強しているのかしら、学部教育の意味って何?くらいに初めは感じましたが、よく考えれば学士課程が4年間である必然性はないわけで、こちらはただ単にそれが5年間だと考えれば意外と腑に落ちます。(正確には学士課程相当は3年間、修士課程相当が2年間ではありますが)

 

「5年間何を勉強しているのかしら」→「4年間何を勉強していたのかしら」、、、そっくりそのまま6年前の自分に問いかけてあげたいですね笑 

 

ただ、次の学期からは多少変わってくる可能性もなきにしもあらず。というのもグランゼコールは、フランスの教育制度の中では、即戦力養成機関という位置づけです(このあたりが大学とは違う所以)。実際に、2年間4学期のうち、3学期目にはインターンシップに行くか卒論を書くかという選択肢が与えられているので、より実践的ではあると思います。授業の内容としても、来学期(2学期目)からはセミナー形式が増える予定。

 

ただ、アメリカのビジネススクールや公共政策系の修士に進んだ人と比べると、彼らのような更に実践的、実務的な内容を想定していると、期待外れになってしまう可能性があるので要注意です。(そもそも国際関係の修士なので、その二つと比べること自体が間違っているのかもしれませんが)

私自身は学部時代の記憶がすっかり吹き飛んでいるので、この学部の延長線のような内容に非常に助けられています。ただ、学生は皆、ハードワーキングで課される読書量・勉強量は非常に多いので、どうにかくらいついていけるように、工夫をして頑張るのみです。

 

ちなみに、今学期は全部で7クラス34単位履修しています。内容はフランス語と統計手法の授業を除けば、3クラスがレクチャー(大教室)形式、2クラスがセミナー形式の授業。

 

専攻は国際関係の中でも国際安全保障で、且つ集中的に勉強する科目として「ヨーロッパ」と「人権」を選択しており、セミナー形式の授業はそれぞれこの集中科目の授業に当たります。

Sociology of Free Movement(ヨーロッパ)とPromoting Human Rights(人権)という授業で、後者はまだ始まっていないので何ともいえないのですが、前者の授業はヨーロッパの視点からEUの「移動の自由」を勉強できると期待しています。とりあえずこれまでの課題文献では、「移動の自由」が可能なEUが自画自賛されまくっているのですが、ホームグロウンテロやBrexitという激震が走ったこの数年を経て、彼らが今何を思っているか、興味深いところです。

 

ちなみに、20人のクラスでほとんどがEU圏の学生、アジア人は私のみなので、アジア的視点で貢献できるように、改めてアジアの現状を勉強し直しています。(このアジア人の少なさはヨーロッパならではです。)

 

*個人的に目から鱗だったのは、クラスのEU圏の学生たちは、物心ついたころから、EUの一員だったという事実。パスポートなくどこにでも行けて、どこでも勉強ができて、どこでも働けるし、どこにでも住める、それが「当たり前」。EUって新しくできたものだと思っていたけれど、それを試行錯誤して生み出した第一世代の次の世代がすでに大人になってきている。EUを当たり前と思って生まれ育った次世代の彼らは違った価値観を持っていることは明らか。彼らの「国家」の認識がどうなっているのか、探っていきたいと思います。