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なぜかパリの空の下

国際関係の修士を取ろうと思い立ち、気が付いたらパリにいました。

退職

退職をしました。というのも、出社自体は7月下旬まででしたが、有給を消化していたので、正式には今日まで会社に籍をおいていた形です。

大学を卒業後、早く社会に出たかったため、新卒で入社をし、5年半勤務した後、大学院進学を決め、今日に至ります。

 

社会人経験を経てから学生に戻る、という決断は、(今のところ)いい決断であったと思っています。毎日働いていたからこそ、勉強に専念できるこの贅沢を全身で感じています。純粋に何かを学ぶという行為は、尊く、清く、美しい(と思います、今のところ、だってまだ1週間目ですから)

 

ただ、同時に、驚きだったことは、学生に戻って数日で、働きたい欲がむくむくとわいてきてしまった、ということです。社会とつながっていること、誰かの、何かの役に立てているということはなんて幸せなことだったんだろうと、仕事がある、ということはなんて恵まれていたんだろうと、改めて感じているところです。おそらく次に仕事を始めるときは、仕事ができるという贅沢を全身で感じるんだと思います。(人間って相対的にしか幸せを感じることができない生き物ですね。)

 

ただ、私のそんな気持ちはつゆ知らず、その他の学生は、学部を卒業して当たり前のようにそのまま大学院に進学して来ている人が大多数です。職務経験があったとしてもインターンだとか、ギャップイヤーをとって働いていた人がほとんどというのがこれまでの感覚値です。私の学部は70%が100か国から来ている留学生で、残り30%がフランス人ですが、20人のクラスで年を食っているのは3~5人というところでしょうか。

 

もう少し年上組(Old peopleと我々は自称しています)が多いかと思っていたので、少し残念ではありますが、教育システム、特にヨーロッパの教育システムがそういうものだ、ということのようです。ルクセンブルク人のクラスメートによると、ヨーロッパでは学部だけで社会に出る人は少なく、そのまま大学院進学をする人がほとんどとのこと(限られたエリート層に限られるのかもしれませんので今後詳しくリサーチしてみたいと思います)。ちなみに私の通う大学院はグランゼコールというフランス独特の教育機関に属していますが、ここの正規生(学部から上がってきている学生たち)はいわゆる学部にあたる期間が3年、そして大学院にあたる期間が2年の通算5年のコースを経て卒業していきます。

当たり前ですが国によって高等教育の捉え方が違うということはとても興味深いところです。高等教育とは一体全体なんなのか、何をどう学ぶのか、2年後、自分自身が何を思って卒業することになるのか、楽しみです。

 

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ブログを書いていたら、夜も更けてきました。

最終出社時は、渡仏準備や習い事の試験準備やらで感傷に浸る暇などなく、私って意外とドライなのね、なんて呆れてもいたのですが、その時には感じなかった寂しさがこみあげて来ています。

5年半色々なことがあり、考えることがあったからこそ今パリにいるわけですが、なんて恵まれた社会人生活だったんだろうか、と授業からの帰り道、アンヴァリッド廃兵院(Hôtel des Invalides、名前はおどろおどろしいですが、美しい建築物です、ナポレオンが眠っています)を横目にしみじみと感じました。前職でお世話になった上司や同僚に心から感謝しています。

はじめに

人生で初めてブログを書くことにしました。多くの留学生がそうであるように、この貴重な経験を書き留め、発信したいという気持ちと、そして、留学を検討するにあたって参考にさせてもらった多くの先輩ブログへの感謝を込めて、私も次に続く人たちに何かしらの助けを残せたらと思います。

 

大学院留学でフランスを選ぶ人は、最近でこそ増えたものの多くはありません。だからこそ、分野・滞在形態関わらずフランス在住者、留学経験者の個人の記録はとても有意義で、中には本当に緻密に手続きを説明してくれているブログもあり、隅から隅まで読ませてもらったものです。

 

ただ、一人として同じ人がいないように、全く同じ境遇の人はいませんから、私の記録も、多くの記録の一つとして、何かの参考になればと思います。

 

そして、この混沌とした国際情勢の中で、今このタイミングで各国からの留学生と共に国際関係をヨーロッパの視点で学ぶこの経験を、何かしら発信していけたらと思っています。

 

と、ここまでまじめに書きましたが、まだ右も左もわからぬ中、私自身が何を成し遂げられるかもわかりません、ゆるーい内容も含めて書いていこうと思います。

 

そして三日坊主道を極めている身としては、2年間続けることを目標に、あまり飛ばしすぎず、これまたゆるーく更新をしていこうと思っています。どうぞお付き合いくださいませ。